福祉の現場

良い福祉サービス事業所を選ぶために役に立つ3つのこと

 

障害者ドットコム株式会社の川田祐一と申します。今回より毎月15日に障害者福祉に関するコラムを発信していきます。

まず、最初に自己紹介します。私は、21年前に起きた阪神大震災被災地の兵庫県西宮市の障害者作業所で、障害者と一緒に避難所での炊き出しや仮設住宅訪問・弁当配達などを1年間行いました。これがきっかけで現在まで障害者福祉に関わる仕事を21年間続けています。

この4月からは、「自己実現できる障害者を増やす」という理念を掲げて、ポータルサイト「障害者ドットコム」を運営して、障害者福祉に関する情報を発信しています。

 

今回は、ユーザーである利用者が自分に合った良い事業所を選ぶために役に立つ3つの視点について説明します。

 

1つは、就職・ステップアップの実績を上げていて、卒業するまでの期間が短いかという点です。入所した利用者を囲い込み、利用するメンバーが長い期間同じである事業所はよくないといえます。あくまで事業所は訓練機関であり、期限・目標を決めてステップアップに向けて取り組んでいる事業所がよいでしょう。ただし、医療ケアの必要があるなど重度障害をもつ人の事業所であれば、逆に長く安心してケアを受けられる体制であるかが大切になります。

 

2つめは、いろんなところとつながりを作っている事業所かどうかという点です。市区町村の行政はもちろん、相談支援機関、医療機関、教育機関などとつながりを作っているところは良い事業所といえます。コラボしてイベントや講演会などを行っている所は良い例です。また、困った時にいろんな角度から支援を受けることができます。さらに企業とのつながりも多ければ、就職にも役に立つでしょう。

 

最後3つめは、スタッフの資質です。利用者と支援者がちょうど良い距離感を保っていることが大切です。手厚くても過剰なサービスは依存を増大させる恐れもあります。

 

福祉の現場では熱い気持ちをもって利用者と向き合っている支援者が多くいます。しかし、燃え尽きてしまったり、長続きしないというケースをたくさん見てきました。私が20年この仕事を続けられているのは、近すぎず遠すぎない関係をつくってきたからだと思っています。利用者と支援者が細く長い信頼関係を築けることが重要です。

 

事業所を選ぶということは人生に関わる大切な選択です。たくさんの情報を集めて、実際に見学等でしっかり比較を行って、自分にぴったり合った事業所を選びましょう。

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